他に、関節を折っていく、絨毯でスマキにして振りたくる、
床に転がして板を置き、その上で戦勝宴会開いて
押しつぶす、などがございます。
たとえ負けても、貴人に尊敬を持つモンゴルは、
殺す時も丁重に、どこへ行ってもこの尊敬は欠かさず、
敬意を持って葬ったのでした。
(日本の切腹みたいなもんかなぁ、尊厳ある処刑)
貴人の死とは、地面に血を流さないで死ぬこと。
血を流さないで死ぬと、生まれ変われると
信じられていました。
血にはその人の霊力が宿るので、霊力の強い貴人の血が地面に流れると、そこに霊が留まって悪い影響が出る(祟りをおこす)とも信じられていました。
(モンゴル人、迷信深いから・・・)

【追記】
このページあげたら、各方面からかなり反響がありました。
「ドン引きした」って(笑υ)
自分の常識と違う習慣に驚くのは、人として当たり前です。
普通はみんなこの最後のコマみたいに反応するのです。

ただそこで、ちょっと考えてみてください。
モンゴルはけして、拷問しようとか、なぶり殺しにしてやろうとか思っているわけではありません。
ただ単に、こういう習慣なんです。
違う習慣に驚くのは当たり前ですが、安易にそれが残酷だとは思わないで下さい。
(だいたいモンゴル人は血を見るのが大嫌いなので、拷問も大嫌いで、ほとんどやったことがありません。
平和になったあとの刑事事件でも、拷問は行われませんでした。
拷問やなぶり殺しが好きなのは、定着民のほうです。)

習慣と言うのなら、たとえば日本人は世界でも屈指の首狩り族です。
戦国時代の戦闘では、雑兵が討ち取った敵の雑兵の首を切り落としてごろごろ持ってきて提出して恩賞をもらっていました。
首実検が必要な大将クラスならともかく、雑兵の首をわざわざ提出する国なんて、私は他に知りません。
外国人にそんな話をしたら、間違いなくドン引きされるでしょう。
でも、私たち日本人は、それを不思議に思いません。
それが、自分たちの習慣だからです。
そういう習慣だからです。
習慣というのは、そういうものです。

ドン引きのショックから我に返ったら、ちょっと考えてみてください。
世界は広いのです。